ESSE読者に取材した記事が公開されました。
コロナ禍で「在宅勤務が突然はじまって戸惑いを感じた」という人も多いのではないでしょうか。
忖度してテレワークできなかった現実から解放されたコロナ禍
通勤時間や意味のないミーティングなど、「会社で働く」という行為には、さまざまな無駄が多かったことに気が付いた人も多かったと思います。女性はお化粧をする時間まで短縮できたので良かったという声もありました。
今回のアンケートでは実際にテレワークをした人からポジティブな意見がたくさん飛び出しました。
私も会社員時代は普通に30分くらいかけて電車通勤をしていた身であります。
あれは、3・11の混乱していたころの話です。「7時に会社にこい!」と上司に言われて、「なぜ?」と思いながら会社にいったことがありました。始業時間は8:30なのに。行ってみると「全体での朝礼がしたかった」とのこと。その後、大した業務もなく、挙句の果てには「〇〇線は電車が止まる」というニュースが流れ、ろくに仕事もせずに、社食で昼食をとって帰ったことがあります。私はいったい何をしに行ったんでしょう?という気分でした。
当時から、在宅勤務制度はあったにも関わらず、まったく活用できていなかったんですよね。
しかも、仕事のやり方はともかくとして、この上司は人間的にとてもいい人でした。働き方は完全に昭和のまま止まったままでしたが。でもいい人だからこそ、「ふざけんなよ!」って言いにくい雰囲気もあって。
でも、そういう昭和な上層部に忖度しながらテレワークできずにいた人たちが、今回一斉にテレワークに移行できたのはすごく良かったと思います。
家族で過ごす時間が増えたことで、相手の本性が見えてきた
3月から全国の公立小中学校が一斉休校となり、現役世代で働く親たちは大変な苦労があったことも事実です。そんな中で、ちらほら増え始めたのが「コロナ離婚」という言葉。
コロナがもたらした「休校」と「テレワーク」が家族の本性をあぶり出すような結果にもなったように感じます。一緒にいる時間が増えて、見えてきた夫婦間の本音。
一緒にいられる時間が増えて、スーパーハッピーな家庭もありましたが、やはり普段見ないように、言わないようにしていた本性の部分が、コロナがきっかけとなり露呈したことで決定打になったのではないでしょうか。
特に、「パート」や「派遣」などの雇用形態の職業って、テレワークに向いていないものが多かったようにも思います。なのに、家事の量もどんどん増えていく…。これはストレスがかかりますよね。
「離婚」という選択肢は必ずしも不幸をもたらすものではありません。長い人生、気が合わない人と一緒に居続ける方がよっぽど大変です。
熟年離婚ともなると、相続や親族間の問題など、さまざまなしがらみも付きまとってきます。
「自分にとってのしあわせとは何か?」職場環境や夫婦の問題など、コロナは、最良な選択肢を熟考するターニングポイントになるかもしれませんね。