来年も桜は咲くけれど、この春は二度と戻ってはこない【2020年4月】

カラスたちの日記

ロックダウンなくして、ロックダウンと同等の効果をもたらした日本人の国民性は本当にすごかったです。

お花見も、入学式も、歓送迎会も自粛という春の異常事態

本来なら、家族とおめかしして写真をとったり、仲間と語らい、飲んで食事をして、花をめでる…、そんな賑やかな時間が流れるはずの4月でしたが、3・11の東日本大震災のとき以上に今年の春は静かでした。

◆「不要不急」が雑に乱発される

飲食店は臨時の休業となり、企業はテレワークをいっそう強化し、学校は休校という名の長い春休みが延長される格好となりました。

ふと、思いました。不要不急って何でしょう?

不要不急の外出。不要不急の仕事。不要不急の移動。

家にいなければならないのはわかりますが、多くの人は「外出」も、「仕事」も、「移動」も、必要だから行動しているのであって、ぜんぶまるごと雑に「不要」と言われて、なんか切なくなりました。「今やるべきかどうか考えてください」というメッセージならば、不急だけでいいはずです。

「その外出は不要です」「その仕事は不要です」「その移動は不要です」

ね、不要って、なんか言われた側を傷つけるでしょ。

◆コロナの前のようには、二度と戻らない世界を生きるしかない

そして、休業どころか、この緊急事態宣言により、閉店や廃業、倒産に追い込まれる人も増えました。

「サクラはまた来年も咲きます」「春はまたきます」

何て言っても、一度閉じてしまったお店はそう簡単には復活しないし、これによって追い込まれた人の人生も、もとには戻りません。

バブル時代が平成に来なかったように、きっとコロナ前と同じ暮らしはもう戻らないのだと実感した4月になりました。

医療崩壊しなかったのは、本当に良かったけれど…

一方で、困っている人に対してどのような補償をするかという議論も白熱しました。

まっさきに出てきたのが旅行業界を支援する「GOTOキャンペーン」や消費量が落ち込んだ和牛を食べようという支援…。私のような政治ド素人からみても癒着の匂い、すごい(笑)

前項にも述べた通り、店や事業が立ち行かなくなって、来月どうしようか頭を抱えている人たちに「旅行いこうよ!安くしとくよ」「いい肉あるよ、今ならクーポン付!」って言われたらどういう心境になるか、優しさと想像力が欲しかったなと思いました。

みんなで外出自粛をがんばって、結果的に日本は医療崩壊という危機的状況を回避することに成功したのは、現場の医療関係者と陣頭指揮をとってくださった専門家の皆様のおかげですし、良かったと思うのです。ただ、ここまでのことができるのであれば、春節前の対応が本当に悔やまれます。

そして、コロナの抑え込みには成功したけれど、結果的に経済的な損失は世界トップクラスの状態となってしまい、数年かけて発生しうる、これから人生を悲観してしまう自殺者の数などを考慮すると、この対応が正しかったのかどうか。

「ちょっとこの状況、まずくない?」と、国民が思っていても、事実誰も止めることができないのが“政治判断”というものかもしれません。それは戦争の時もそうだったのかもしれません。

あぁ、それにしてもGWの連休中も5月4日の緊急事態宣言が延長されたわけですが、コロナのピークを迎えた3月末に比べれば、コロナの特徴や被害の出方もかなりの情報があるはずです。少なくとも深刻な影響を受けるとされる「高齢者」や「持病がある」人に限定するなど、制限の内容には工夫をしてほしかったな。

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