『世にも奇妙な物語』のスイートメモリーとか、『名もなき毒』の原田いずみとか、世の中には自分が都合よく妄想する世界のなかで生きている怖い人が、実はけっこういます。
妄想は脳の病気。多くが診断されぬまま年を取ってしまう理由
自己愛性が強いのは、気質による問題ですが、妄想が強い場合は脳の病気である可能性が高いです。しかし、他人からみたら、明らかにおかしい場合であっても、自分自身はまともであると思い込んでいて、それどころか「自分は特別で優れている」などと信じ切っていることがあるので、彼らは自分で病院へ行くことはほとんどありません。
家族や身近な人が、病院へ連れていき受診をすれば診断が下されるケースもありますが、多くは、近しい人にはすでに見捨てられて孤独な人生を送っているので、精神的な問題を抱えていても受診すらする機会を得られないケースが多いのです。
ターゲットになると自分が疲弊する、最悪の場合、病気になる
自己愛が強い人は身近な人をターゲットにして、精神的に疲弊させるだけでなく、精神病にまで追い込んでしまいます。彼らは、パッと見の第一印象は、決して悪くありません。もしかしたら、あなたの彼氏・彼女にも、こういう人がいるかもしれないのです。
自信満々のoblivious type
1. 他の人々の気持ちが読めない
2. 傲慢で攻撃的である
3. 自分に夢中で特別な存在だと思っている
4. 注目の的である必要がある
5. 「自分の話ばかりする」が「相手の話は聞かない」
警戒心のかたまりhypervigilant type
1. 世間の反応に過敏に気にする
2. 抑制的、内気、表に立とうとしない
3. 誰かを盾にする
4. 自分が注目の的になることを嫌がる
5. 容易に傷つけられたという感情をもつ。羞恥や屈辱を感じやすい
▲出典:アメリカの精神科医グレン・オーウェンズ・ギャバード氏による
自己愛が強い人には、自信満々で自分に都合悪いことを忘れてしまうタイプと、いつも被害妄想にとらわれていてネガティブな感情をぶつけてくる超警戒型タイプの2パターンがいます。
いずれも根本は、自分勝手で自己中心的であることところは同じなのですが、一見真逆の人に見えるのは興味深いですね。このような自己愛が強い人のなかには、「共感力が高い人(エンパス)」からエネルギーを奪う傾向もあることから、エナジーヴァンパイアと呼ばれることもあります。なんか一緒にいるとやる気がでない、いつもネガティブなことを言われて疲れてしまう、そんな人も実は、自己愛の塊かもしれません。
いずれのタイプも「お互いに支え合う」ことはなく、一方的にパワーを奪っていくので、被害にあって、はじめて「あの人はおかしい」と気が付くわけですが、なかには我慢強く耐え忍んでしまう人もいます。
親子関係に問題がある。兄弟・姉妹・親も自己愛が強い場合が多い
自己愛が強くなるのは、遺伝かどうか、まだ研究中の分野ではありますが、親や兄弟・姉妹といった近い血縁に似たような気質の人がいるケースが多いようです。
結婚は家系の焼きまわしになりうることもあるので、注意しましょう。自分の親や親族の近い血縁に、自己愛が強い人がいる場合、無意識のうちに、自分もそういう人をパートナーに選んでしまう可能性があります。
また他愛が強い人、発達障害がある人は、ターゲットにされやすいうえ、結婚後に経済力を奪われて離婚できないような事態に陥るケースがあるので注意しましょう。
自己愛が強い人を我慢して受け入れるメリットはひとつもない
もし、今、近くに自己愛が強い人がいて、何か困りごとがあるときは、「他人は、自分と別の人」だという基本に立ち返りましょう。人格障害を治す薬はありません。ややこしいパーソナル障害を持った性格は、本人が自覚できない限り、医者でもどうにもできない問題なのです。「本当はいい人だから」「私しかわかってあげられない」などと、思い込んであなた一人が抱え込んだところで何一つ解決しません。
彼氏・彼女が、自己愛が強い人だと感じたら…
自分が壊れる前に、即座に逃げることです。
冒頭で紹介した、『世にも奇妙な物語』のスイートメモリーとか、『名もなき毒』の原田いずみのような自己愛が強い人は、自分に都合がいいストーリーを妄想して、あたかも真実かのように他人に話します。ちょっとおかしいと感じたら、相手が「何を話したか?」ではなく、「何をしたか?」行動の部分だけを丁寧に抽出しながら分析する必要があるかもしれません。
心理学の分野から詳しく学んでいくことで、人生をよい方向へ変えていけるといいですね。


